【保護者対応】どうする?【モンスターペアレント】

こんばんは。Uさんです。今日は教員であれば誰しも通る道である、保護者対応について書きます。  

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いい保護者、大変な保護者

 

引継ぎで、前の担任や小学校の担任から、

ここの保護者は色々助けてくれていい保護者ですよ!
 
ここの保護者は気を付けたほうがいい
 
ここはクレーマーなので注意
 

という話が出ることがありますよね。

場合によってはこういう情報も学級編成に関わることもあるかと思います。

当たり前のことですが、やはり色々な子どもがいるように、色々な保護者がいらっしゃいます。

 

私は、今までたくさんの「いい保護者」にめぐり合えて来られたと思っています。

しかしそれは決して運が良かったわけではなく、たくさんの保護者が私に、「いい保護者」の面を見せてくれたからだと思います。

何が言いたいかおわかりでしょうか?簡単に言うと、

「教師次第でどっちにもなる可能性がある」

ということです。

 

私も人の親なので、親の気持ちもよくわかります。

親はなんだかんだ言って、自分の子どもが一番なんです。

だからこそ親であり、むしろ親というものはそうでなければいけないと思います。

 

どんな保護者だろうとも、自分の子どもが不利益を被れば「大変な保護者」になるし、自分の子どもが毎日楽しく学校に通う姿を見れば「いい保護者」になります。

いい保護者だと思っていたのに…。とショックを受けるよりは、そういうものだと思っておいた方がショックも少なく、すぐ切り替えられますよ。(病気にならないためにはこの切り替えが大事

では、自分の学級の保護者を「いい保護者」だらけにするにはどうしたらよいか。

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リスクマネジメント

 

保護者にとっては子どもを預ける相手です。

初めから不信感をもつ保護者はいません。

 

保護者は教師を信頼したいんです。

だからこそ、信頼関係を築くための注意や工夫が必要です。

たくさんあるんですが、いくつか例を書きます。

 

ファーストコンタクトで失敗しない

 

なんて有名な本がありますが、どんなに素晴らしい先生でも、ファーストコンタクトを失敗してその後1年間うまくいかなかった方もいます。
もっと言うとそのせいで、その後どの担任に変わっても、学校不信が終わらなかった保護者もいました。
そうなると結局子どもがかわいそうなんですよね。
 
新入生の担任であれば、入学式後の初めの学活、そしてその後の懇談会での所信表明が保護者とのファーストコンタクトとなります。
2年生以降の担任であれば、初めの授業参観か、年度初めの家庭訪問の際がファーストコンタクトとなります。
若い先生が陥りがちなのは、
とにかくうまいことやろう、うまいこと話そうとして結果うまくいかず、「大丈夫かな・・・?」と心配されてしまうパターンです。
 
経験が浅いのですから、うまくやろうと思ってもなかなかできませんし、えらい緊張してしまいます。
私なんて今でもえらい緊張しますから。 若い先生に保護者が期待することは、
「うまさ」ではなく、「一生懸命さ」や「元気ハツラツさ」です。
 
「なんか頼りない所もあるけれど、とにかく一生懸命やってくれている。」
と思ってもらえたら、少々の失敗は何とかなります!
そんな姿を見せられるファーストコンタクトにするとよいかなと思います。
 
初めの授業参観後の懇談では、所信表明をすると思いますが、こちらも自分がこの学級をこんな学級にしたいということを素直に真剣に全力で伝えようとすることができれば、
「とりあえず頑張ってくれそうだな。」「なんとか子どもを任せられそうだな。」と思ってもらえるはずです。
年度初めの家庭訪問では、懇談と違って1対1で保護者と話すことになりますから、少し注意が必要です。
こちらは逆に、自分のことばかり話すのは危険です。
 
1年間学校で楽しく過ごしてもらうために心配なことや気になることを少ししつこいくらい聞こうとしてください。
特にないという保護者でも、「自分の子どもをきちんと見てくれそうだな。」と感じてくれるはずです。
ここを丁寧にやっておかないと、家庭訪問後に何かトラブルがあった際に、「家庭訪問の時に伝えたかったのに。」となってしまいます。
 

面倒でも家庭訪問

 

ここで言う家庭訪問とは、前述の年度初めの家庭訪問ではなく、問題行動やトラブルが起こった際の家庭訪問のことです。

この場合の家庭訪問なんて嫌なものです。

 

こちらの指導を理解してもらえるだろうか。普段話をしない父親の方が出てきたらどうしようか。

できれば家庭訪問なんてしたくありません。しなくても大丈夫じゃないかな?という事案もあるかもしれません。

しかし、見出しの通り、面倒でも家庭訪問しましょう。何かあったときは、

 

①子どもを通じて伝える。
②連絡帳や手紙で伝える。
③電話で連絡をする。
④家庭訪問をする。
 
という選択肢がありますが断然、家庭訪問がマストでありベストです。
 
①子ども通じて伝える。
 
無理です。伝言ゲームはできません。そして必ず事実は子どもの都合のいいようにねじ曲がります。
 
②連絡帳や手紙で伝える。
 
メールやLINEで大事なことを伝えませんよね。程度にもよりますが、これくらいなら…というのはあなたの主観であり、保護者にとっては重大なことかもしれません。
最悪の場合を想定しましょう。
 
③電話で連絡をする。
 
どうしてもこれで済ませてしまいたくなります。周りを見てると、「電話でいいよね??」と言っている先生もいますが、色んなケースを見てきました。
電話は本当にモメやすいです。結局その後家庭訪問をすることになります。
逆に最初から家庭訪問をしておけば、「先生、わざわざこのようなことで来ていただいてすみません。」と好印象になることの方が多いでしょう。
だからやっぱり、
 
④家庭訪問をする。
 
場合によっては保護者の仕事の関係で、夜8時とか9時になってしまうこともあるでしょう。
それでも、家庭訪問の効果は絶大です。
できるだけ早いうちに行くと効果が高いです。
 
若い先生であれば、学年主任の先生や指導部長、管理職についてきてもらいましょう。
学校によっては家庭訪問は原則複数体制でという方針のところもあるくらいです。
内容としては、問題行動やトラブルの場合は、事実関係を説明し、どのような指導を双方にしたかを丁寧に説明し、翌日以降の指導についての方針を伝える。
(学級指導、他学級への呼びかけ、学年集会での指導など)
 
不登校等の場合は、本人と直接話をさせてもらい、基本的には本人の困り感、今後どうしたいか、護者の思いを聞くスタンスで。
登校刺激を与えに行くのではなく、心配して来たんだよというスタンスで。
ただ、何でもかんでも家庭訪問していたらそれこそ教師側がパンクして病気になってしまいます。
 
ここらへんは経験とセンスが必要になるのですが、問題行動の中身と、
該当の保護者がどんな保護者なのかを見極めた上で家庭訪問するかどうかを判断しましょう。
それでもその子を受け持って初めて起こった問題行動及びトラブルについては、家庭訪問をしておいたほうがよいです。保護者の見極めのためにも。
 

何を言っても無理な保護者

 

世の中にはどうしようもないこと、理不尽なことってありますよね。

そこに対して時間をかけたり労力を注ぐのは正直無駄です。

 

ここまで経験を積むことで、言葉はあまり良くないですが、

私は費用対効果というものを考えて仕事をしています。

 

保護者は基本的に自分の子どもが一番ということを書きました。

しかし私たちは一人ひとりの子どもを一番にすることはできません。

集団の中の1人として集団の中で生活できるように指導していくのが教師です。

 

自分の子どもを一番にしてほしい、特別扱いしてほしいという要望に応える必要はありません。

保護者にはよくこのような話をしたり、通信に載せてお願いしたりします。

 

 「子どもを育んでいくために、家庭にしかできないこと、学校にしかできないこと、家庭と学校が協力しないとできないことがあると思っています。学校にしかできないことは、集団生活を学ばせることです。そこに関わることについてはどうか私たちにお任せください。」

 

あの子と同じクラスにしないでほしいとか、今の席を変えてほしいとか、うちの子だけこの校則をなしにしてほしいとか、

学級経営に関わることへの行き過ぎた要望や要求が先生方を悩ませています。

私も言われたこともありますが、私ははっきりこう言います。

 

「学校や学級でのことは、集団生活を学ばせるために、集団としての子ども達を実際に毎日見ている私が責任をもって指導しています。その上で何かがもしあればいつでも責任をとります。ですから、学校でのことは学校にお任せいただけないでしょうか。」

 

それでも何を言っても無駄な保護者がやっぱりいます。

「ああこれは何を言ってもだめだな。」と判断したらそこからはもう時間をなるべくかけません。

相手の言い分を聞いて、要望については「考えますね。」などと言ってはぐらかせましょう。

 

文句を言ってきたら「すみません」とうまく謝りましょう。

打っても響かない鐘をいくら打っても手が痛いだけです。

それ以上は管理職や教育委員会の仕事ではないでしょうか。

 

そんな保護者のことであなた1人が全てを負うことはありません。

ただ、子どもには罪はありません。

子どもとの関係だけはつながれるようにはしたいですね。

 

私自身は子どもとの関係も保護者とともにだめになってしまったこともありましたが。

(子どもが完全に毒親に支配されていました。「困ったら親が先生に文句を言ってくれる」と言っていました。)

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まとめ

 

まだまだ書きたいことがたくさんありますが、

 

自分の学級の保護者を「いい保護者」にするためにしっかりリスクマネジメントをすること。そして家庭訪問の重要性。それでも無理な保護者の対応

 

についての私見を述べました。

自分の意見が正しいなんてこれっぽっちも思っていませんが、保護者対応に難しさを感じている先生の参考になれば幸いです。

 

それでは今日はここまでです。よければまた読んでください。