こんばんは。Usanです。終わりの見えない新型コロナウイルスとの戦いが続く中、『9月入学』の議論が高まっています。
しかし、私が提案するのは、『全員1年留年』です。
無理しないで、全員1年留年が1番良いと思います。
その間にオンライン授業の体制を国の支援のもと進めていき、来年4月からはコロナがどうなろうが授業を行なっていく。
様子見て延長、また延長じゃ物事が進まないですよ。
— Usan@中学校教師 (@rockski_love) April 24, 2020
その理由を書いていきます。
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共通のメリット
『9月入学』と『全員1年留年』共通のメリットは以下となります。
コロナウイルスの感染拡大防止のための施策に集中することができる。
教育課程進行のの地域差を最小限に抑えることができる。
現小6、中3、高3、大4などの進路についてじっくり取り組むことができる。
コロナが収束する見通しが立たなくなる時のための、オンライン学習の整備を進めることができる。
それぞれ詳しく書きます。
コロナウイルスの感染拡大防止のための施策に集中することができる。
現在(2020.4.26)、GW明けまでの緊急事態宣言が続いていますが、延長の発表が出ることが秒読み段階になっています。
一番嫌なのは、これがダラダラ、ズルズル続くことです。

延長するかどうかの議論に時間がかかり、国民はその度に混乱しています。
なので思い切って期間を半年もしくは1年間延ばすことを決めてしまう。
そしてその期間、国民が経済的にも精神的にも安全・安心に暮らすことができるような補償をする。
当然休校期間も同様に延長する。
これは皆さんが感じていることですよね。
教育課程進行の地域差を最小限に抑えることができる。
都道府県や市町村によって、休校期間が違います。
この時点で教育課程進行の地域差が出てきているのに、
オンライン学習を始めている自治体もあれば、
プリント課題によって教科書を進めていくという自治体もあります。
どちらが良いということはないのですが、この状態が長く続けば地域差はさらに拡がるでしょう。
半年もしくは1年の期間を置くことで、
地域差が最小限になるための統一した指導法を整備する時間ができると思います。
現小6、中3、高3、大4などの進路についてじっくり取り組むことができる。
私は中学校なのですが、学校には行けない、塾にも行けない、オープンスクールにも行けない。
そういう状況の中で自分が行きたい学校をいかにして決めるか、そしてどう進路指導をすべきか。
更に生徒を選抜する高校側も困ります。
うちの自治体では昨年度末の入試では面接がなくなりました。
非常に難しい問題だと思います。
半年もしくは1年の期間を置くことで、
これまで通り、選抜される側も選抜する側もしっかり準備することができる公平な受験にできると思います。
コロナが収束する見通しが立たなくなる時のための、オンライン学習の整備を進めることができる。
半年もしくは1年たってもやっぱりコロナは収束しなかったとします。
その公算が大きいと思いますが。
その時のための準備をするために、入学の時期をずらすのです。
- 各家庭に端末を貸与する。
- フリーWifi環境を整備する。
- オンライン学習のガイドライン及び、各校に必要な機器の整備。
等々、全国で同様にオンライン学習がスタートできるように準備するための期間とするのです。
では、なぜ『9月入学』ではなく『全員1年留年』の方が良いのかを書きます。
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『全員1年留年』の方が良い理由
ただ1点だけです。
変更・再編成しなければいけないことが多すぎる
そのための時間がないからです。
なかなか変わることができない日本の状況を見ると『9月入学』は現実的ではないと思います。
変更・再編成しなければいけないことは、思いつくだけでも、
- 法律
- 年間行事予定、学校行事
- 会計年度の時期
- 人事異動の時期
- 生年月日による学年の区切り
- etc…
今回の、
緊急事態宣言→
知事の発表→
都道府県教委からの指導→
市町村教委からの指導→
各校での対応
の流れを体験してわかりましたが、
とにかく遅い!
本当にちゃんとやるなら、もう5月になろうとする今から9月までには無理です。
余裕をもって来年の4月まで様々な準備を進めていく。
そして今まで通り4月入学であれば、変更・再編成、そのための議論や手続きは最低限で済みます。
なので私は『全員1年留年』が良いと思います。
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まとめ
子ども達のために1番良いことは何なのかを考えた時に、
この1年が空白の1年になってしまうような、
付け焼刃のような施策ではなく、
この1年を未来のための大切な1年にできるような教育行政を望みます。
それでは今日はここまです。よければまた読んでください。