【合唱指導】合唱コンクールを通した学級経営【曲決めのしかけ】

こんばんは。Usanです。中学校の先生をやっていてやりがいを感じるのは、

なんといっても合唱コンクールを通した学級経営です。

学級の力を大きく成長させる絶好のチャンスですね。

 

面接練習や、卒業の時に、

「3年間で一番の思い出は?」

と聞いた際、

 

合唱コンクールで学級が1つになれたことです!

 

と自信をもって言う生徒がいたらしめしめと思ってしまいます。

 

そして、指導していると頑張っている子ども達に望む結果を出させてあげたいと思うものです。

もちろん勝つことが目的ではないのですが、

自分たちの作り上げたものが賞という形で報われることは決して悪い事ではありませんし、

その経験は味合わせてあげたいことの1つでもあります。

 

これから、合唱コンクールで賞をとり、学級を成長させるためのしかけをいくつか紹介したいと思います。

ちなみに私、楽器は弾けませんし、合唱の専門家でも何でもありません。

そんな私のような先生方でも参考になるしかけだと思います。

 

今回は曲決めについて、私がよくやる実践を紹介します。

 

曲決めのしかけ

 

生徒の実態に合わせた候補曲設定

 

まず考えることは難易度ですね。

子どもに候補曲から選ばせてしまうと、極端に簡単すぎたり、

難しすぎたりする曲を選んでしまうことがよくあります。

ですので、こちらである程度子ども達の実力に合わせた曲を10曲前後選んであげます。

 

次に考えることは曲の新しさです。

当然若い子たちなので、キャッチ―な歌詞や旋律の曲を選びがちです。

しかし、昔からある曲のすばらしさにも触れてもらいたいので、

昔からある名曲も入れます。

 

そして個人的にはやっぱり古き良き曲を歌ってほしいんですよね。

老害と言われようとも…(笑

 

ただ、入れてもそのまま多数決したらそんな古い曲は結局選ばれません。

そこで、

 

候補曲を何度も聞かせる

 

1回や2回聞いただけでは、昔からある曲の良さはわかりません。

しかし、選んだ10曲前後を給食の時間に2週間くらい聞かせると、

昔からある曲のフレーズを口ずさむようになります!不思議!

昔からあって今も残っているということはそういうことなんですよね。

 

もちろん最近の曲も何度も聞くことで「やっぱりいいよねー」となってきます。

そして、あれがいい、こっちのがいいという会話が休み時間などで出てくるようになります。

 

何度も聞くと飽きてしまう曲。逆にスルメのようにどんどん好きになっていく曲。

好きな曲なら、自ら歌いたい、うまくなりたいと思うのは必然です。

 

しかし、じゃあそろそろ多数決で…とすぐには決めません。

 

時間をかけて決めさせる

 

この候補曲を少しずつ絞っていきます。

例えば10曲を2週間聞かせたら一度投票をして7曲に絞ります。

投票させる時は、3位まで、選んだ理由も書かせてあとで交流できるようにしておくとよいです。

1位は5ポイント、2位は3ポイント、3位は1ポイントとかにしてもいいですね。

 

次の週は7曲をヘビーローテーションして週末には5曲に絞ります。

最後の週は5曲から3曲または2曲に絞ります。

残り5曲くらいからは、歌詞も全部紹介していくとさらに議論が深まります。

 

最後はドラマチックに

 

こうやって決めていくと、3曲か2曲になる時にはいい具合に意見が分かれます。

最後の投票は選挙管理員を使ってドラマチックに演出します。

これだけ引っ張った結果ですから、必ず盛り上がります。

 

このような流れで曲決めをすることで、ありがちな、

 

俺最初からこの曲やりたくなかったし!

 

のようなことになることを防げます。

これだけ時間をかけて全員で真剣に決めたことですから、

その結果をしっかり尊重させます。

 

まとめ

 

私の経験上、賞をとれるかどうかは、

「何を歌うか」

が8割以上占めると思っています。

 

賞をとれる曲って大体決まっているんですよね。

 

子ども達が決めることだから…

 

と言って全てを任せる方法も確かに大事だと思いますが、

私は選択肢として、担任が歌ってほしい曲をあの手この手で推すのも担任の特権としてありかなと思います。

 

ゴリ推しになってしまい、結果が伴なわなければまずいことにはなりますが…諸刃の剣ですね。

ご利用は計画的に!

 

次回は指揮者やパートリーダーなどのリーダー決めや自治について書きたいと思います。

 

それでは今日はここまでです。よければまた読んでください。