【小学校勤務】それぞれの校種の「やりがい」と「大変さ」【中学校勤務】

スポンサーリンク


 

中学校の「やりがい」と「大変さ」

 

やりがい

 

専門性を発揮できる

小学校の先生もそうですが、そ れぞれ大学で専門の教科を学びます。

さらにその教科の中でもゼミなどに分かれてより専門的に学び、その教科の免許をとっています。

ですのでその専門性をいかんなく発揮できる、得意なことを頑張れることが「やりがい」につながると思います。

 
私、数学なんですが、大学では統計学を専攻していました。

なので、「確率」や「標本調査」の単元はこだわって指導しています。

ある意味その教科指導の「プロ」であることの自覚やプライドも「やりがい」につながります。

 

子どもの未来に触れている

 
世界的な偉業を成し遂げた方や、歴史に残る偉人、また素晴らしい活躍をしたスポーツ選手などが、

あの時の先生の一言がなければ今の自分はなかった

という話をすることがありますね。これはすごいことです。

私たちの仕事が、他人の人生を変える可能性があるということですよね。

小学校の先生だってそうでしょう

その通りなんです。ですが、小学生が

Jリーガーになりたい!

に対して、教師は

なれるぞ!がんばれ!

で良いですが、中学生にはそうはいきません。
 
もちろんJリーガーの道を否定するわけではないですが、現実的な選択肢も示してあげなければいけません。

つまり義務教育を終えるにあたって、進路指導というものがあるのです。

それって「やりがい」じゃなくて「大変さ」では?

この大変さというのは「責任」という名のもとの大変さです。

最終的な進路や進路先で何を学ぶか、どう生きるかは本人次第です。

 
しかし私たちの仕事は、子ども達が私たちの手を離れた後に、その子にとって最善の選択ができるように指導することです。

この仕事の重みや、やりがいは小学校にはないものだと思います。
 

子どもを大人にする

 
小学校の教師もこのことを目指して指導しますが、どちらかというと、「中学校につなぐ」という感じです。

中学校の教師は3年間で必ず子どもを大人にする義務があると思って指導しています。

もちろんその仕事は教師だけでなく、保護者や地域社会全体で行っていかなければならないことですが、私たちは一番身近で子どもが大人になっていく姿を見ることができます。

 
あんなにかわいらしかった中学1年生が、2年もすれば私たちと大人の会話をするようになります。

当然そんな簡単に大人にはできませんから、様々な場面で、学校全体でチームとして子どもが大人になれるサポートをしていきます。

その仕事って「やりがい」があります!


 

大変さ

 

思春期の難しさ

 

下を向いた器にいくら水を入れようとしても、器に水は一滴も入ることなく、全て流れてしまう。

思春期の子どもには正論や大人の考えがなかなか伝わりません。伝わっていても受け入れようとしてくれない場合もあります。

絶対に認めたくない。絶対に納得できない。絶対に自分はこうする。

と頑なになってしまった時に指導の難しさが出てきます。

これに加えて保護者対応も難しさを助長します。子どもが苦しんでいる時に学校のせいにされてしまうことはよくあることです。

下を向いた器が上に向くように働きかけること、下を向いた状態で問題行動に走ってしまう状況を作らないこと。

ここら辺に中学校独特の「大変さ」があります。
 

部活動

 

私は中学校勤務のほとんどの年で部活動の主顧問をやってました。今もやってます。

指導できる種目だったことと、指導することが楽しかったので、いわゆる「バリバリ」やっていた方だと思います。

しかし、部活動はあくまでもボランティアですので、持ちたくもない、教えることができない種目の部活をもった先生は本当に大変そうです。

大会などがあると、土日は1日いっぱい、部活動に時間がとられます。
 
自分の休みの日なのに自分の好きな事ができない、家族との時間を過ごすことができない。

この「大変さ」は異常なレベルにあります。

ただ、働き方改革によって、平日1日、土日のうち1日を部活中止にする動きが出てきています。
 
学校によっては部活をすべてなくするというところも出てきているようです。

流れとしては、部活動を学校から離して、地域の総合クラブ化という形になっていくと思います。

私は好きですし、挨拶や返事、時間を守るなど、生徒指導にも活かすことができるメリットがたくさんあると思うのですが、さすがに今の時代はデメリットが大きすぎますね。
 

生徒指導

 

小学校も大変だと思います。SNSによるトラブルなど低年齢化してきていることも含めて扱う事案が増えてきているでしょう。

しかし、これは中学校の方が「大変」です。

上記の思春期の難しさも相まって、1人の先生の力だけでは対応しきれない事案が増えてきています。
 
昔に比べると、いわゆる「荒れ」の状態がある学校は減ってきているような感覚がありますが、中学校の場合ちょっと油断するとすぐに「荒れ」ます。

なので生徒指導は体系的に、組織的にチームで取り組むことが大事です。

怖いA先生がただ怒って、生徒はその先生の前だけ大人しくして、怒らないB先生をなめて授業中うるさくなってしまう。

ありがちな例ですが、このようなことも例えば、

・B先生はA先生に強く指導された生徒をフォローする。

・A先生はB先生が生徒同士で授業の雰囲気を作ってほしいという思いを持っていることを生徒に伝える。

など、うまく教師間で連携をとりあうだけで、次の指導につなげることができます。

 

今の生徒指導の特徴としては、昔は学校で問題行動をしていた生徒が今は、「学校じゃない所で問題行動をする」ということがあります。

・喫煙

・飲酒

・深夜徘徊

・家出

・SNSによるいじめ

・反社会勢力とのつながり

・出会い系アプリ等による性被害

学校以外で楽しいことがありすぎるので当然このようになりますが、学校外のことでも対応するのは当然学校です。

今はバッサリ即、関係機関にお願いする状況もありますが、大変な時は本当に大変です。
スポンサーリンク




 

まとめ

 
大変長くなりましたが、小学校と中学校の「やりがい」と「大変さ」とまとめました。あくまでも私個人の考えですので、押し付けるわけではありません。

ただ、言いたいことは
 
どちらにも「やりがい」「大変さ」あるから、「〇学校が楽だから〇学校の方がいい」ということはない。
 
ということです。そしてまだ若い先生方は是非、
 
どちらの校種も経験してほしい!
 
ですね。絶対に教師としての考え方の幅が広がります。このことについては別の記事に書いていますのでよければどうぞ。

 

あわせて読みたい

こんばんは。Usanです。以前、小学校勤務と中学校勤務のそれぞれの「やりがい」や「大変さ」について書きました。 [sitecard subtitle=あわせて読みたい url=https://rockski.lov[…]

 

それでは今日はこれまでです。よければまた読んでください。