【ゲームは1日1時間】香川県の条例について【教育ニュース】

こんばんは。Uさんです。今日は今話題の香川県の条例について思ったことを書きます。  

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どんな条例なの?

 
あくまで素案なのですが、ざっくり言うと、
青少年(18歳未満)のネット・ゲーム依存症対策の一環だよ
(1)この条例はネット依存症の人やその家族を支援するものだよ。
(2)ネット・ゲームに依存すると寝られなくなったり、ひきこもりになったり、注意力が低下するんだよ。
(3)依存症対策の予防や再発防止を社会全体でやっていこうよ。
(4)学校は家庭がネット・ゲームのルールをつくることができるように啓発してね。スマホを持ち込ませるときは保護者と連携して使わせてね。
(5)保護者は乳幼児や青少年が依存症にならないようにがんばって。あと、子どもと向き合ってね。学校と連携してね。
(6)香川県は国に対して、ネット・ゲーム依存症が増えないように対策をお願いしていくよ。あと、eスポーツが盛り上がると依存症になるかもしれないから国に対策をお願いしていくよ。
(7)インターネットの事業者やゲームの開発をする人達は香川県の依存症対策に協力してね。
(8)保護者はスマホのルールを子どもと話し合って決めてね。たまに見直しもしてほしいな。
(9)保護者は子どものスマホ等の使用については平日は1日60分、休日は90分までに制限してね。小中学生は午後9時までに、高校生は午後10時までには使用をやめさせてね。   

 

実際に私が条例(素案)を読んでみてざっくり概要を書いてみました。なので間違ってとらえている部分もあるかも知れませんがご容赦ください。話題を呼んでいるのは(9)に書いたところですね。

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効果はあるの?

 
この条例が施行されたとして、果たしてネット・ゲーム依存対策に効果があるか?多くの方と同じ考えだと思いますが、効果はほとんどないでしょう。
この条例を制定するために議論する時間があったらもう少し違うことに使ってもらいたいものです。
そもそも、「ゲームが悪」なんて考えが昔からあって、やれゲーム脳だ!感情がコントロールできなくなる!などと、ゲームさんは昔からひどい迫害を受けているわけです。
 
サカキバラ事件が「バイオハザード」の影響だとか、何か事件があると犯人の自宅からZ指定のゲームがごろごろ出てきたとか、「ゲームばっかりやってたらろくな人間にならない」という考えが日本人の多くを占めていると感じています。
しかし、ファミコン世代の私が思うのは、「ゲームは悪くないよ」ってことです。
ゲームだけでなく、どんなものであっても「依存」してしまうことが良くないのであって、ゲーム自体が悪いわけではないと思います。
 
確かに「依存」しやすい要素はありますけどね。そしてやはり子どもの心をがっちりつかみやすいため、子どもは「依存」しやすいです。
子どもの脳にはあまり良くないというイメージがあるために「ゲームは悪」ということになるわけです。
ゲームの良いところなんてありすぎます。ゲームのおかげで友達がたくさんできたし、「あそこのところどうやって解くの??」なんてコミュニケーションを取り合ってゲームを攻略することはとても楽しかったです。
 
ゲームのおかげで戦国時代や三国志の世界に触れて興味をもつことができたし、素晴らしいストーリーと曲で作られたゲームは時には映画以上の感動を与えてくれました。
ポケモンやドラクエは世界中の人が熱狂するゲームになったし、脳トレや学習に活かすことができるゲームもたくさんあります。
今はe-sportsなんてのが出てきて、ゲームがある種の文化になろうとしている状況もあります。
 
ゲームやスマホ使用を60分ないし90分以上やることがどう良くないのか、根拠をしっかり示してもらい、悪だということを理解させてもらえないと、子どもに「ダメだよ!」とは言えないです。
(60分とか90分はゲーム世代の私にはありえない短さ…。ドラクエ2とかふっかつの呪文の入力と終わりの記録だけで20分はかかる…。)

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問題の本質は何?

 
学校教育でも、一時期「うちの学校では子どもの携帯電話所持を禁止しています。」とか、「うちの部活ではLINEのグループをつくることを禁止しています。」なんてことがあったようです。
でも、規制したってやる人はやります。 スマホやゲームはただのツールです。ハサミと一緒です。
 
ハサミは紙を切ることができる素晴らしい道具ですが、使い方次第では人を殺すことだってできます。私たちがしなければならないことはハサミの正しい、望ましい使い方を教えてあげることですよね。
 
それと同じです。 時間を規制するのは簡単なことですが、大切なことは「自分の時間を自分でコントロールすること」ができるようになることのはずです。
例えば帰ってきたら友達と何時まで遊んで、帰ってきたら宿題をやって家の手伝いをして、夕食を食べてお風呂に入る。じゃあ、こことここの時間で大体〇〇分くらいゲームをしよう。
ということがちゃんとできるようになれば何時間やろうが何の問題もないはずです。
 
大人になったらそうやって時間をコントロールしますよね。 何でもかんでも規制するのではなく、(時には規制を作戦として使うこともあるとは思いますが)
 
目的は、様々なツールがある今の時代の子ども達を、そのツールを正しく、望ましく使わせながら「自立」をさせていくことだと思うのです。
 
規制することはエネルギーを使います。当然規制される側との衝突も生みます。費用対効果を考えると、時間やエネルギーを注ぐところはそこじゃないのではないでしょうか。
 
それでは今日はここまでです。よければまた読んでください。