【学級通信の書き方】学級通信 今昔物語【学級経営の一環】

こんばんは。Usanです。今日は学級通信について書きます。

スポンサーリンク

 

学級通信の昔

 

自分が小中学生のころ、既に学級通信というものは存在していました。
ただしワープロすら持っている先生がほとんどいない時代で、ほとんどの通信はガリ版で手書きでしたね。
ガリ版というのは簡単に言うと版画です。
 
内容は全くと言っていいほど覚えていません!
保護者向けだったのでしょうね。

 

生徒向けに書かれていたとしても、たぶん覚えていない方が多いのではないでしょうか。
卒業生に会った時、あの時こうだったとか、あの時の授業が楽しかったという話は出てきますが、
あの時のあの通信が…なんて話は出てきたことがありません。
まあその程度のものです…。

 

担任を初めてもったとき、やる気満々で手書きで通信を書きました。
実はノートPCを持っていましたが、手書きの方が伝わるだろう!
と思ってヒイヒイ言いながら150号くらい書きました。
 
その日や前の日学校であったことを伝えることがメイン記事でしたね。
空き時間に一気に書き上げる感じで、字は本当に乱雑でした。

 

クレームの1つもしなかったあの頃の保護者さんに感謝ですね。
ちなみに初めて買ったノートPCはこんなやつでした。

 

CPU ペンティアム233MHz

OS  winsows95

メモリ 64MB

HDD 2.1GB

 

26万くらいでしたかね。今のPCと比べるとスペックが笑っちゃいますが、当時は相当快適で、便利でした。

大学の時は書院やオアシスなどのワープロが全盛の時代で、教育実習の指導案も彼女のオアシスをお借りして書いていましたね。
だいたい、HDDなんて2.1GBもあったら十分で、文書は専らフロッピーディスクに入れてましたからね。

 

ちなみにフロッピー1枚に入る容量は1.4MBでした。(笑)
1枚の写真ファイルだって軽い時代です。
まあとにかく、手書きで書いていたということと、手書きの先生方の方が多かったことを覚えています。 
 
字が上手な先生の手書き通信は味があっていいなあと感じていたものです。
今でも手書きの方はいらっしゃって、やっぱり読みやすくていいなぁと思います。

 

内容ですが、すごく自由に皆さん書いていましたね。
自分の旅行記をひたすら書いていた先生、とにかく写真をばんばん貼り付けていた先生(今は許可をとったり、はっきり見えないように配慮が必要ですよね。)、ほぼ日記の先生。(ブログですね。時代が早すぎた。

 

まだまだ、学校の先生の地位が高かった時代ですね。
そして私は、今もそうなのですが、いつも生徒向けに書いていましたね。
保護者に伝えたいことがある時は、~保護者の皆様へ~ と別項を設けて発信していました。
 

スポンサーリンク

 

学級通信の今

 

学級通信を廃止する学校が増えてきているようですね。
働き方改革が叫ばれるようになったこの1・2年より少し前からその動きは出てきているようで、学年通信を2週間に1度、書く人は副担任の持ち回り。

 

内容もいわゆる学年通信のような学年全体の様子を伝えるのみという形が増えてきているようです。
個人的にはとても良い傾向だと思います。
今の時代の学校は、費用対効果を考えた教育活動をしていかないと、本当にやることが多くて大変です。

 

文科省や都道府県および市町村の教育委員会から降りてくる、
「やらなければいけないこと」
に追われて、子ども達と向き合う時間をつくることがすごく難しくなっている状況です。
 
やっぱりどんな職種でも「できる人」と「できない人」が同じ職場にいます。
要領よくできない人は本当に大変で、その人をサポートしなければいけない状況が出てくると、
職場全体が少しずつ疲弊していきます。

 

通信を書かなければいけない、丸つけもしなければいけない。
金曜日の朝、「通信書いててあまり寝てません…。」なんて話も聞くことがあります。
先生方の健康面等も考えると、学級通信廃止の流れも時代の流れなのかなと思います。

 

書く余裕がある方、書きたい方はどんどん書けば良いと思います!

スポンサーリンク  

学級通信の書き方

 

 タイトル

 

ここは担任の色が出るところですね。
諸先輩方の通信のタイトルを見ると、思いや願いがこもった素敵なものがたくさんあります。
さながら、生まれてきた子どもに命名するくらいの思いをもってタイトルを考える方が多いと思います。
また、こだわりをもってクラスや学年が変わっても同じタイトルをつける先生方もいらっしゃいます。

 

これまたかっこいいですよね。ブレないというか、理念をもっているというか。ちなみに私も基本的に毎年同じタイトルにしています。
こういう学級になってほしい!という願いを込めてつけていますが、
ありがたいことに、最後は必ずそのタイトル通りの学級になって終えられています。
 
「あの先生と言えばあの通信で、あんな学級だよね。」
そんなふうに言われるような素敵なタイトルを年度初めの忙しい時期ですがぜひつけてほしいですね。

 

 内容

 

ここは、保護者向けに書くのか、児童生徒向けに書くのかによって大きく変わるところだと思いますが、書きやすいのは保護者向けなのかなと思います。
その週にあったことを伝えたり、次週の予定を伝えたりすると紙面は埋まるはずです。
次週の時間割を入れるとさらに紙面は埋まりますね。(笑)

 

私は初任の頃からずっと生徒向けに書いています。
当然その向こうに保護者を感じながら、生徒に呼びかけている私の姿を、保護者に見せる意識をもって書いています。
つまり私の学級経営の姿を伝えている感覚ですね。生徒向けと書きましたが、生徒と保護者両方に向けて書いていると言ってもよいですね。
そういう意味で、よく考えて書いています。

 

学級の細かい出来事や指導した内容、頑張ってほしいこと、気を付けてほしいこと、そしてその思いをできるだけストレートに書いています。
当然今の時代なので、文章表現等は細心の注意を払います。
慣れるまではやはり1号書くのに時間がかかることが多いです。

 

ただ、中学校だったらとにかく3年分頑張れば、あとは時期的なものやありがちな内容をコピペして微修正することで時間は短縮できます。
金曜日に出す通信ならば、早ければ火曜日には書き終えるようにしています。

 

 よくあるネタ

 

あいさつや返事の大切さ・・・年度初めや、気になった時、ほめてあげたいとき
 
誰かの物が紛失。誰も出てこない。・・・1年に1回はあるのではないでしょうか。(笑)
 
行事の取組・・・リーダーや副リーダーの大切さ、協力することの大切さなど
 
感想や作文紹介・・・道徳の内容紹介と生徒が書いた考えは載せやすい。どうしても困ったら おすすめです。道徳は毎週ありますから…。
 
進路に向けての話・・・どの時期でも意識づけできるネタです。生活習慣の改善につなげる話 も書けるでしょう。保護者にも伝わります。
 
学習の仕方・・・家庭学習の方法や、効果的な学習法など、こちらも保護者に伝わります。

 

 挿絵、写真など

 

今の時代は本当に楽ですね。簡単にレイアウトすることができます。
有名な「いらすとや」さんのサイトには本当にたくさんのパターンのイラストがあります。
他にもフリー素材はたくさんあります。

 

字数調整に使えますし、字ばっかりで読みづらい通信が華やかになりますね。
交換ノートなんかをやっていた頃は、生徒が書いたイラストを載せていたこともありました。
写真の使用については地域や学校によって扱いが違うと思いますが、生徒が頑張っている写真は載せてあげると良いですね。
今は名前すら載せられないところも多いようですね。なんか寂しい…。)
 

スポンサーリンク

 

学級通信の役割

 

ここまで書いてきて、学級通信って何のためにやっているのか考えてしまいました。
書くのは色々なことを考えて書かなければいけないし、リスクはあるしで、学級通信廃止の動きが加速していることもうなずけます。

 

ただ私は、学級経営の一環、生徒指導の一環として、学級通信を利用しています。
普段、問題行動や気になった学級の雰囲気、そして個人や集団の力を伸ばすチャンスの場面で、直接指導をします。
その指導を補完するため、復習してもらうため、(学習指導と似ているかも)文章の形でもう一度指導します。

 

さらに前述の通り、その指導している姿を保護者に見てもらいます。
まあ今後の動きで、私の現任校でも学校全体として学級通信が廃止になるかもしれません。

 

その時に「いや、俺はやめない!」なんて言うつもりは毛頭ありません。
その時はまた違う形で補完していくつもりです。
時代の流れに合わせていくことが学校教育には必要だと思っています。
 

スポンサーリンク  

まとめ

 

 今、消え去っていく可能性が出てきた学級通信ですが、長い間担任にとって大きな仕事であり、その先生の個性が強く出る発信物でありました。

 

私はもう書くなと言われる日まで、うまく学級通信を活用させてもらうつもりです。
書き方と言いながら何のマニュアルにもならない記事になってしまったかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。

 

それでは今日はこれまでです。よければまた読んでください。