こんばんは。Usanです。今日は、自宅PCの外付けHDDが故障してしまった話を書きます。
現在に至るまで、いくつかの失敗をしています。
同じようなことが皆さんの身に起こらないように、
注意喚起の意味も込めて書きますので、よければ読んでください。
失敗① 1つのストレージにだけ入れていた。
私は9年程前に外付けのHDDを買いました。容量は2TBです。
当時は結構な大容量なモデルでして、それでも安売りで15000円くらいで購入しました。
今はもうないと思うのですが、HITACHI製のHDDです。
目的は、子どもの写真や動画、またitunesなどのバックアップファイルや音楽ファイルの置き場としてです。
スマホで撮った写真や動画だけでなく、ハンディカムでとったフルHDの動画など、
容量の大きいファイルもどんどん入れることができるので、
とにかく大事な思い出のデータは全てこのHDDに入れていました。
今思えば、不測の事態があったときのために、分散して入れておくべきでした。
データ用として、まさかいきなりお亡くなりになるとは思っていませんでした。
同じ時期に分散しておけば、1つが故障したり、怪しい挙動を見せた場合、
最悪でも助かるデータが残るはずなのです。
失敗② 謎のフリーズの原因を見抜けなかった。
3か月ほど前からなんですが、いやにPCがフリーズするようになりました。
特に普段はスリープしているのですが、たまに再起動をかけると安定するまで何度もフリーズをしてしまうのです。
自分なりに色々調べて、Windowsの設定を変えたり、スタートアップを少なくしたり、
ウイルスソフトも動作が軽いものに変えたりして対応したのですが、劇的な改善にはつながっていませんでした。
今思えば、これはHDDが悲鳴を上げていることと関係があったのかもしれません。
※ 現在、そのHDDはつないでいないのですが、フリーズはほぼ起きていない状態です。
フリーズがなかなか改善されない状態のある日のことでした。
いつものように連続のフリーズが起き、何度も強制終了、起動を繰り返していたら、
PCからビープ音が聞こえてくるではありませんか。
すぐにPCを開けて見ていたのですが、よく耳をすませると、聞こえてくるのはなんとHDDからでした。
失敗③ ビープ音の段階ですぐに通電をやめるべきだった。
後になって調べたことですが、ビープ音の時点で相当やばい状態でして、
その状態で通電を続けると復旧が難しくなる物理障害につながるようです。
すぐ調べればよかったのですが、私は再起動を繰り返してしまいます。
すると、HDDからビープ音は聞こえなくなり、代わりに「カリッ、カリッ」
という明らかにやばい音が。
これはまずい
と思いそこでようやく電源を外しました。
失敗④ ここからの対処についてよくよく調べるべきだった。
もう通電していないのだから、衝撃を与えない限りこれ以上HDDが壊れることはないはずです。
なのに私はパニくってました。
子ども達との大切な思い出が…!
すぐに色々なサイトで調べると、どうやら物理障害の可能性が高そうだなと感じました。
下手に、自分でやろうとして失敗したら大変なことだと思いました。
これはお金がかかるかもしれないけれど業者に頼むべきだと考え、
「HDD 復旧」で検索すると、検索の1番上に上がっていたのが、
「復旧率95.2%」をうたっていたある業者さんでした。
藁をもつかむ思いでそこに電話してしまったのです。
後から調べたところ、その業者は良い評判と悪い評判が混在していました。
結果的には、もっと冷静に色々な業者、そして検索に頼らずに様々な方に相談すればよかったと思います。
失敗⑤ 値下げ商法にやられてしまった。
電話をすると、状況やメーカー等を聞かれ、査定は無料なので送ってくださいとのこと。
とにかくパニくっていたのですぐに送りました。
しかし、これも後から調べたところ、送った時点でHDDは人質にとられたものと同等だということを知りました。
無料査定の結果、作業料金の見積もりが高額でキャンセルした際に、返却されてきたHDDが壊される。
そんな噂があるそうです。(真偽はわかりませんが)
そんなことも知らずすぐに送ると、2日ほどで担当者から電話が。
HDDにスクラッチという傷がついている。
復旧難易度は高いが、そこを加工することでデータを抽出できる可能性がある。
とのことでした。そして見積もり料金が
成功報酬込で30万ほど(ちゃんと覚えてないのですが)
さすがに愕然としました。迷いました。お金には代えられないデータですので。
少し考えて、他の業者もあたってみようと思いました。
と言うと、
ん?何を聞くのか?
えええ?何だその値下がり方は??
今思えば、ふっかけられたんでしょうね。
最初に高く言っておいて、その後値下げすることで安くなった感を出す。
まんまと引っ掛かりました。
もしも復旧率0%でも13万は作業料として払うという契約をしました。
13万は決して安くはないですが、少しでもデータが戻ってくればと思い、カードで支払いました。
そして1か月後。残念な電話が来ます。
残念ながら復旧できませんでした。
もうショックすぎて言葉を失ってしまいました。まさか0%とは…。
大事な思い出の写真や動画が入ったHDDが動かなくなりまして、業者に出したところ作業料が13万円+成功報酬3万円の見積もり。
今日電話が来まして、復旧率が0%とのこと。13万円は作業料なので返ってきません。そしてデータも…。
皆さん、データのバックアップは必ずこまめに取りましょう。
— Usan@中学校教師 (@rockski_love) April 27, 2020
失敗⑥ バックアップをとっていなかった。
はっきり言ってこれに尽きます。
HDDの寿命は長くて5年ほどとのこと。
9年も使っていたら自然に故障するのは全く不思議なことではないようです。
なぜ大切なファイルなのにバックアップをとっていなかったのか。悔やんでも悔やみきれません。
スマホやクラウドに残っているものも最近のものしかありません。
失敗⑦ AmazonPhotosを活用すればよかった。
ただ、不幸中の幸いが1つだけありました。
私、アマゾンプライム会員なんですが、
AmazonPhotosに結構たくさんの写真が残っていました。
このサービス、ご存じの方も多いと思いますが、写真ファイルは保存容量がなんと無制限なんです。
ここに、長女が生まれた年くらいから現在までの写真はほぼありました。
長男の0~5歳くらいまでの写真は残念ながら入れていなかったようです。
そして動画については5GBまでしか保存できないため、ほとんど入っていませんでした。
バックアップしなかったにせよ、この無制限のストレージを活用して写真だけでも全部入れておけばよかったです。
※(2020.5.8追記 なんと、グーグルフォトだと動画も無制限で保存できるということを知りました。本当に悔やまれます。)
寂しく帰ってきたHDD…
まだ諦めていません。
これはもう、セカンドオピニオンしかないと思い、またネットで情報収集します。
色々見ると、色々わかってきました。
よくランキングとかもありますが、あれも業者が自作自演の場合も多いみたいですね。
改めて、ネットリテラシーの勉強になりました。
検索上位を何でもかんでも信じてはいけません。
次に電話したのが、「データ復旧センター」というところです。
こちらは対応がひどかったので、名前を出しています。
最初に挙げた業者は胡散臭い感じはありましたが、対応は丁寧でした。
しかしここは、電話対応が良くなかったですね。
いいですけど~見るだけで10万かかります。
なんかあからさまにめんどくさそうに対応してる感を受けました。
親身に相談に乗る雰囲気では全くなかったのでその時点でやめました。
コミュニケーションの取り方ってホント大事だなと痛感しましたね。
そして私がたどり着いたのは
5ちゃんねるのスレッドでした。
そこによると、Seagateという会社が復旧サービスをやっているとのことでした。
Seagateと言えば「海門」という愛称で親しまれているHDDの有名な会社です。
外国に送ることになるようなんですが、そこのスレッドでは、
国内でNGだったHDDが復旧して返ってきたという報告がちらほらと。
もちろんダメだった報告もありましたが、これに賭けてみようと思いました。
英語のサイトになるのですが、わかりやすく体験談とともに手続きの仕方を教えてくださるブログもいくつかありましたので、
それらを参考にチャレンジ!
しかし、Seagateのサイトに行くも、データ復旧のページがない!
ああ~もうサービスやめちゃったのかぁ。
と思いきや、どうやらコロナの関係でサービスが現在はストップしているそう。
というわけで、ここまでが現在の状況です。
色んな意味でコロナ嫌い。
また進展がありましたら、このブログで紹介したいと思います。
また、他の方々に同じような失敗をしてほしくないので、
似たような話で知り合いの方から相談を受けたら教えてあげてください。
そして何より、
大切な思い出にはバックアップを確実にとりましょう。
それでは今日はここまでです。よければまた読んでください。