こんばんは。Usanです。今日は子ども同士のトラブルがあった時の指導の流れを紹介します。
初めに言っておきますが、生徒指導にはマニュアルはないと思っています。
様々な状況がありますので、必ずこうしなければならない!ということはないですし、何事もそのように決めつけてしまうのは良くないと思っています。
こうあるべき。とか、
こうしなきゃだめ。
みたいな決めつけのツイートをよく見ます。大体そういうツイートのあと、議論が巻き起こることが多いです。
決めつけなきゃいいのにな。と思うのですが、あえて議論を起こすためにやってるのかなとも。
まあ、どっちにしても決めつけはよくないかな。
— Usan@中学校教師 (@rockski_love) March 21, 2020
あくまでも、一般的な流れとしてこれまでの私の経験上、「このようなことに気を付けて指導していましたよ。」ということを、「鉄則」という言葉を使い、流れに沿って紹介していきたいと思います。
くどいですが、あくまでも「鉄則」という言葉は、私の中での「鉄則」です。
この流れで今までクレーム等があったり、再びもめたりということはほとんどありませんでしたので、皆さんの参考になればと思います。
前置きが長くなりました。それでは順を追って書きます。
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トラブル発生
ここでは、
1.AさんがBさんにしつこくちょっかいをかけた。
2.Bさんはやり返そうと思ってAさんを強めに叩いた。
3.Aさんは泣いてしまった。
4.Cさんが担任に言いきた。
というシチュエーションでいきます。
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事実確認
もうこれはイロハのイになります。


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指導
事実確認がしっかりできたらもう半分以上は終了です。
そして、いきなり指導しないと書きましたが、事実確認の際にも指導はしません。
指導しながら事実確認をやってしまいがちですが、余計に時間がかかったり、後の指導と被ったりしてしまいます。
だらだら同じことを指導されるのは子どもも嫌ですし、指導が落ちにくいです。
そうして事実確認が終わったらいよいよ指導に入ります。
これも事案によりますが、複数の先生に入ってもらった方が良い場合があります。事実確認が終わればそこまで焦る必要はないので、学年団の先生方や管理職に相談することがあります。
事実確認をしっかり行うことで、子ども達の中では、
自分のどこがまずかったか、どうすればよかったかがある程度わかっているはずです。
それらを両者に言ってもらいます。うまく言えなければサポートしてあげます。
また、気付けていない反省点については教えてあげます。
気を付けたいのは価値の押し付けにならないようにすることです。
一方的にこれはだめだあれもだめだと答えを言ってしまうのではなく、子ども達自らの言葉で反省させることが大事です。
今回のケースでは、手を出してしまったのはBさんですが、そもそもAさんがしつこくちょっかいを出してしまったのが原因です。
どちらにも「こうすればよかった」と言える点がありますので、そこにいかに気づかせるかが勝負だと思っています。
ここまでくればほぼ本人たちへの指導は終わりとなるのですが、最後に1番忘れてはいけないことがあります。

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学年主任、指導部長、教頭に報告
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家庭連絡
こんばんは。Uさんです。今日は教員であれば誰しも通る道である、保護者対応について書きます。 スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});[…]
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その日または次の日の報告
家庭訪問に行ったならば学校に戻り、先ほどの3者に報告します。
特に持ち帰らなければならない事案があった場合は、報告後にその後の対応を協議します。
次の日でもよいこともありますが、私はその日のうちに終わらせてしまってスッキリしたい方なので、その日のうちに報告します。
全く問題なく終わったのであれば、電話での報告でもよいですね。
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学級指導
朝の会で学級指導をします。当事者以外の子はどうしても


となりがちですが、
自分がAさんやBさんだったらどうしたかをしっかり考えてほしいですし、
同じ学級の中で仲間同士がトラブルになったことは、
実は自分たちにもどこかに原因があるからなのだということを考えてほしいのです。
一方的に教師が話して終わるような話だと、子どもは頭を使わずに聞いてそれで終わります。
なので、子どもにどう思うかを話させます。
質問することによって子どもは自分が当たったときのために頭を使い始めます。
小さなトラブルを利用して、学級としての成長を促すのです。
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事故報告
最後に、文書で事故報告書を作成し、全職員に伝えます。
これはやっている学校とそうでない学校があると思います。
これも正直面倒なのですが、きちんとやることで、先述の通り、チームとして情報共有できます。
これがあいまいになっている学校は経験上、荒れてますね。
みんながそれぞれ何やってるかわからなくて、何が起きたかよくわからなくて、気付いたら崩壊してた。
ポルナレフのあれです。
荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』より引用
あるあるじゃないですか?
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まとめ
トラブルはチャンスととらえ、鉄則を意識してうまく対応することで、保護者の信頼を得ることや、当事者だけでなく学級としての成長につなげることができる。
それでは今日はこれまでです。よければまた読んでください。