【学年経営】学年主任が意識したいこと5ヶ条【ミドルリーダー】

こんばんは。Usanです。4月から学年主任を任された方々に、私が学年主任をやるときに意識していることを紹介したいと思います。

 

根回し上手になる

生徒指導に介入する

仕事振り上手になる

わかっていることを確認する

「自分はこうしたい」を前提とする

 

それでは詳しく説明します。

 

根回し上手になる

 

学年部会はなるべく早く終わらせたいですよね。

私が1番嫌なのは、学年部会のその場で、

 

誰かこの仕事をやってもらえませんか
この仕事やりたい人いませんか

 

と聞いちゃうやつです。
平場で言われたら日本人はなかなか「やりたい」も「やりたくない」も言いづらいものです。
その場で駆け引きが始まり、時間はかかるわ、ギクシャクするわでいいことはありません。
なので役割分担は必ず原案をつくり、それぞれの先生に根回しをします。

 

もちろんそこで断られることもありますが、そこをうまく調整するのが根回し上手です。
早めに動き始めたいので、前年度末の時点でまだ異動前の先生に、直接電話して根回ししたこともあります。

要するに主任は調整役ですので、会議の場であまり「時間をかける必要のない議論」にならないように事前に調整するつもりでやってます。

 

当然、役割分担だけでなく、新しいことをやってみたい時にもある程度発言力のある先生には必ず根回しをします。

 

Usan
こんなことをやりたいんですが、アドバイスいただけますでしょうか

 

言葉は良くないかもしれませんが「筋を通す」ってやつです。

これをしておかないと、人によっては、

 

私はそんな話ひと言も聞いていない!

 

となって、通るものも通らなくなることがあります。

その人に話を事前に通す理由なんて1つもないんですが、世の中そんなものです。

逆にそこで発言力のある方を味方にしておけば、自分の提案は一気に通りやすくなります。

 

生徒指導に介入する

 

他の学級の生徒指導案件には積極的に介入します!

なーんて言うと、

 

ウザっ

 

となってしまい、学年の和を乱しかねないので、積極的な介入はケースバイケースです。
その学級の担任が先輩なのか後輩なのか、男性なのか女性なのか、プライドが高いタイプなのか、その学級の雰囲気や状況によっても介入の仕方は違いますが、介入はします。

 

まずは「小さい事でも生徒指導的な案件については共有しましょう!」という確認をしておきます。
あとは報告があった件について、どんな形で介入するかを考え、担任の先生と相談します。

 

指導の場面に一緒に入ることもあれば、一緒に家庭訪問に行くこともあるでしょう。
自分の時間を奪われてしまいますが、その時間は巡り巡って学年のため、自分のためになる時間です。

 

生産性のある仕事は時間と労力をかけてでもやるのが私の信念です。
逆に生産性のない仕事はテキトーにやり、その仕事を無くするために全力を尽くします。笑

 

仕事振り上手になる

 

全部自分でやってしまうすごい先生いますよね。

それって要するに、人に振るより自分でやった方が早いからなんですよね。

私も自分でやった方が早いな~という仕事もあるのですが、そういう仕事こそ学年の先生に積極的に振るようにしています。

 

その仕事をやったことがない人に、ただ「これお願いします。」と言うのは下手くそです。

仕事の流れや昨年度の資料などを提示した上で、その方にその仕事をお願いする理由を伝え、お願いします。

それでも難色を示したら、「途中までやります。」とか「お手伝いしますので一緒に。」と言えばまず断られることはありません。

 

そこまでして仕事を振るくらいならやっぱり自分でやったほうが…。

 

仕事の軽重は基本的につけるべきではないと思っています。
学年経営は主任だけのものではなく学年の先生全員のものだからです。

 

学年の全ての先生が、学年の全ての子ども達の担任のつもりで1年間をつくりあげる雰囲気を作りたいです。
そのために、仕事を分散します。それはリスクの分散にもつながります。
誰がいつ病気になるかわかりませんからね。

 

わかっていることを確認する

 

これは学年内のコミュニケーションとして行います。

 

今日は〇〇があるから下校時間は10分早くなるよね。

〇〇くんは今日は何時間目から来たよね。

次の学年部会では〇〇のことを協議するんだったよね。

 

わかっていることをあえて確認します。そのことによって学年内の情報を共有します。

さらにそういう話から発展して、「あの子が今日はこうだった」とか、「帰りの会でこんなことがあった」などの生徒指導交流に自然につなげていきます。

 

とにかく各学級の先生方に話しかけます。煙たがられることもありますが、程度を考えながらも凸していきます。

そうやって学年全体を把握していきます。

 

「自分はこうしたい」を前提とする

 

この5ヶ条の5つ目です。この5つ目のために1つ目から4つ目を頑張ります。

学年主任は、皆の希望を聞いてまとめる役ではないと思っています。

皆の希望なんてそれぞれがどんな思いをもって言っているのかわからないし、その思いを折り合いをつけながら1つにまとめるのはかなり大変です。

 

私は、主任という責任を仰せつかったからには、「自分はこうしたい」と言える権利をもらっていると思います。

どんな提案や学年の活動も、「どうしましょう?」ではなく、「こうしたいと思うのですが」から始めます。

そしてそこからの様々な意見はしっかり受け入れながら着地点を探していきます。

 

「どうしましょう?」から始められたら私だったら不安になりますし、「あなたの思いはないの?」と思ってしまいます。

 

お前偉そうだな!

 

と思われてもいいと思います。やるべきことをしっかりやればよいのです。

ここで自分の思いをしっかり通すためにも、5ヶ条の1つ目から4つ目を抜け目なくやっておくのです。

 

まとめ

 

主任の仕事は子どもだけでなく、大人をまとめるというなかなか大変な仕事です。

他の記事でも述べていますが、大人は基本的に変わらないですからね。

 

 

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ただ、

 

自分の思う方向や形に学年全体が進んでいき、思った通りの成長を子ども達が果たした時は、こんなうれしいことはありません。そのために頑張るこの仕事ははとてもやりがいがある仕事です。

 

主任になられる若い先生が少しでも参考になればと思って紹介しました。

 

それでは今日はこれまでです。よければまた読んでください。